今日のテーマは笑い瞑想について。「笑い瞑想」とは何かー。まずはここからはじめましょう。
笑い瞑想とは、シンプルに表現すると、ただ笑うこと、自由に笑うことです。
静寂から始めることが多いですが、はじまった後は、自由に笑うだけ。
シンプルに表現すると「以上」なのです。
しかし、シンプルなものほど奥が深い・・・そのことは皆さんもおわかりだと思います。
そして、だからこそ私自身も長年かけて追求してくることができました。
体験されたことのない方はよくわからないと思うので、もう少しだけ解説すると、笑い瞑想とは、動作として笑うわけでも、面白いことをして笑うわけでもなく、内側から湧いてくる感覚に任せた笑いです。
自然発生的であり、委ねた先の笑いであり、完全に自由な笑い。
段階としてはこんなイメージでしょうか。
1、なんか笑いそうな雰囲気になる
2、つい笑ってしまう
3、笑いが止まらなくなる
4、涙が出るほど笑える
5、腹筋が崩壊する
笑い瞑想は、笑わなくてもいい状況の中で起きる笑いでもあります。
笑わないといけないーと思われている方がとても多いのですが、そうではありません。
こうした笑い瞑想にまつわる誤解については別記事でより丁寧に書きたいと思いますが、とても重要なポイントなので先に書いておきたいと思います。
まぁ、今の段階では、なんとなくそういう分野もあるんだと思ってもらえたらと思います。
私自身の笑い瞑想との出会いは、インドのマダン・カタリア博士が開発したラフターヨガ(笑いヨガ)の中でした。ラフターヨガの中で、笑い瞑想は、笑う動作からはじめるエクササイズとしての笑いとは分けて位置付けられています。エクササイズとして笑うものと、内側から発生する笑いって違いますよね。
でもこれがよくわからないー、苦手ーという人も少なくないのであまり知られていない、もしくは誤解がとても多いーというのが現状です。
しかし、この笑い瞑想。決してラフターヨガだけの中で行われてきたものではないのです。
例えばインドの神秘家・OSHOが開発したプログラムの中にも笑い瞑想は存在しますし、また歴史的にも中国の道教、日本の禅仏教、ネイティブアメリカンの部族、イヌイットの文化等の中にも極めて近い要素が存在しています。
歴史に関しては別でまた記事を書きたいと思いますが、新しい手法ということではなく、歴史の中で、また世界各国の中で意味があってなされてきたものだと捉えていただきたいのです。
私自身はラフターヨガがスタートでしたが、ラフターヨガと分けて笑い瞑想を行うこともあるし、ジブリッシュなど他の分野のエッセンスも組み合わせながらやることもしています。ですから、笑い瞑想は決して一つのメソッドということではなく、一つの分野として捉えていただきたいのです。この解説も、あくまでもノビー大久保による笑い瞑想の解説であり、必ずしもこれが全てということではありません。
今や「マインドフルネス瞑想」は一般用語となりました。
笑い瞑想もそんなふうにとらえていただけたらわかりやすいかと思います。
笑い瞑想は、参加される方々に人生で指折りの深い体験、極上の心地よさ、その後の変容等々、様々なギフトをもたらしてくれます。もちろん笑いの効果として代表的な心と体の健康効果や、人と人との距離を縮める作用など、笑いにまつわるギフトは当然ありますが、笑い瞑想だからこそ得られる、そんなギフトもあるのです。
例えば、笑い瞑想を通じて、人生が変わるような体験をされた方もいます。笑い瞑想のエネルギーが極まった時は、本当に上質な笑いで満たされます。笑わなくてもいいという設定だから、無理に笑うことはありません。
そういう中で、自然発生的に笑いが連鎖していき、渦となり、爆発する。理由もないのに笑える時間がやってくる。こういう中で笑っていると、涙が出てきたり、溜まっていたものがあふれ出てきたり、超強力なデトックス体験がたびたび訪れるのです。
この「出す力」が笑い瞑想にはあります。現代人の多くは頭で考えすぎたり、感情を抑圧しすぎたり、出さない(or 出せない)ことが習慣化されてしまっています。だからこそ、笑い瞑想のようなパワフルな体験をすることで、頭心も体も一気にデトックスすることができるのです。
そして、ほとんどの場合、笑い瞑想を終えたあとは必ずリラクゼーションを行います。これがまた重要な要素で、ここまで丁寧にすることで「頭はクリア、心はスッキリ、体はユルユル」という最高の状態に辿り着くのです。長年ヨガを深められてきて、何度もリラクゼーションを経験してきた方ほど、このリラクゼーションの深さ、心地よさに感動されます。
極まった笑いは、最高のリラクゼーションに導くサポートをしてくれるのです。
笑い瞑想をするには、特に誘導をするにはコツがいります。
ラフターヨガのティーチャー養成講座では5日間かけて、笑い瞑想も少しずつ毎日やるのですが、その中で深まっていくものを感じています。
私自身も15年の中で深まってきたものが大きいので、ぜひ長い目でとらえていただけるといいかと思います。
とはいえ、誘導のコツなど知りたい方もいると思うので、そのあたりは別記事でまた書かせていただきますね。
ひとまず一人でやるということであれば、こちらの記事を参考にしてください。
日本ヨーガ瞑想協会 会長の綿本彰さん、ヨガ界のレジェンドと一緒に書かせていただきました。
https://totonoi-jikan.jp/laughter.html
ぜひ参考にしてみてください!