本日、日本食育コミュニケーション協会代表の石原奈津子さんのお引き合わせで、かんてんぱぱで有名な伊那食品さんを訪問し、塚越寛会長、塚越英弘副社長のお話を伺うことができました。石原さんには日頃からお世話になっていて、このような貴重な機会を頂戴し感謝してもしきれません。素敵な経営者の方々とご一緒させていただきました。
中央:塚越寛会長
こちらは塚越英弘副社長
伊那食品の塚越会長といえば、今や世界のトヨタ豊田章男社長が師匠と呼ばれる方。
僕が最初に就職したのは、株式会社沖縄教育出版という会社ですが、就職活動をしている頃に『日本でいちばん大切にしたい会社』という本を読んでその存在を知りました。伊那食品工業は、その中でもいちばん最初に紹介されていて、素晴らしい企業であることは以前より知っていました。入社してからも伊那食品の名前はよく耳にし、会社のメンバーも企業訪問していたことを覚えています。
また、日頃からお世話になっている、人と経営研究所の大久保寛司さん、弊社顧問の原伸介さんや大久保貴寛さんをはじめとする多くの方々からその素晴らしさを教えていただいていたため、”いよいよこの時が来た”という記念の日となりました。
到着してまず感動したことは、「美しさ」です。
いや、今日はこの一言に尽きるかもしれません。
すべてにおいて、「美しさ」を感じたのです。
昔は暗い松林だったという敷地を、何十年かけて、四季折々の自然を感じられる美しい森へと変貌させたガーデン。
ちょうど紅葉の季節ということもあり、ただただ美を感じていました。
あぁ、こういう美しい環境で働くことができるなんて、どれだけしあわせなことだろう。
ここ数年、”ジブリッシュ”によって感性が研ぎ澄まされた自分にとって、自然を感じられる美しい環境があることは大きな価値が詰まっていました。さらにここで働いたり、掃除をしたりするうちに、さらに感性が磨かれていくのだろうと想像がつきました。
対応してくださった職員の方々からは、自然な心地よさを感じました。
無理して対応されていると、その無理している様子は雰囲気から自ずと伝わって来ます。
しかし、伊那食品ではそれを感じることがありませんでした。
ここにも、「美しさ」があるのです。
そして、塚越会長のお話です。
社員のことをどれだけ考えているか。
今日は一つ、このお話を紹介させてください。
それは、単純作業を単純作業にさせない工夫の話です。
ここに対する創意工夫の発想、従業員目線の思いやりに心底感動しました。
「同じ作業ばかりしていると”このままでいいのか”と人は思う。」
とは塚越会長。
だからこそ、働く人の立場に立って、工夫をされています。
● ローテーションを組んで、2時間置きに作業工程を変えて気分転換できる工夫をする
● 10時と15時にはおやつタイムをつくってリフレッシュできるようにする etc..
とてもシンプルなことですが、こういう工夫が嬉しいのです。
というのも自分が、苦手だったからです。すぐに「何のために働いているのだろう」と考えてしまうタイプでした。
こうして会長職になっても、働く人の立場に立って想像して気づいてもらえると、働く側も働きがいがあるってものではないでしょうか。
しかし、すごいのは、このミクロの現場目線での工夫だけではありません。
マクロ、会社全体としての考え方や、あり方が社員の方々のモチベーションを高めているのです。
・家族のように付き合う
・社員のしあわせと健康を第一に考える
・人間的成長を大切にし続ける
・国内、海外の社員旅行
・必ず年2%給与を上げる
・だんだん良くなる末広がりの経営
・「夢」として想像できる状態をつくる etc..
この中でも特に響いたのが「夢」というキーワードです。
この会社で働いていたら「夢」を見ることができる!
ここを本当に大切にされていることが伝わって来ました。
仕事内容にも変化があるからモチベーションが続くし、
働く環境も、僕が感動したように、年々より快適な環境に変わっていく。
給料が毎年上がっていくことも約束していて、そうすれば父としてのステータスも満たすことができる。
そして、人間的にも成長ができる。
こうして、あらゆる面で、だんだん良くなる末広がりの経営(=年輪経営)をされているのです。
それが「夢」という言葉に詰まっていることを今日は感じました。
そして、この経営のあり方自体に、「美しさ」を感じたのです。
塚越寛会長の感性からはじまり、社員の方々、会社の雰囲気、四季折々の自然、すべてにそれが貫かれている気がしました。
感謝合笑
今回の気づきを大切にしてまいります!