笑いについて


笑うことは自然の営み

赤ちゃんは生後2~3ヶ月後すると、誰に教わるわけでもなく、自分から笑い出します。だから、小さい子は、いつもキャッキャ言って“理由もなく”笑い続けています。しかし、成長と共に社会に馴染むことを求められはじめます。「遊んでばっかいないで勉強ー」「ヘラヘラ笑ってないでマジメにー」etc..

“理由もなく笑う”ことがおかしいとされる社会で生きるには、周囲に合わせて、次第に笑いも抑えがちになっていきます。

そして、気がつくと、子どもが1日に400回以上笑うのに対して、おとなは平均13回程度という状態になってしまうのです。

でも、本当は誰でもみんな笑いたいはず。
笑いたくない時はあっても、笑いたくない人はいないのです。


かつて、おとなも笑い転げていた国があった

実は、その国とは、日本のことです。江戸時代、日本にきたフランス人・ボーヴォワルは日本人をこのように捉えていました。「この民族は笑い上戸で、心の底から陽気である」これは一例ですが、たった150年前、日本にきた外国人の多くが、似たような印象を日本人に対して持っていました。

神話や祭にも「天の岩戸開き」という形で、笑いの話が残されており、日本人は、古来から笑いを大切にしてきたのです。

しかし、今はどうでしょう。逆に、海外の人たちから「日本人の表情は暗い」と言われることが増えました。心の病を抱えることは当たり前で、日本の年間自殺者は毎年3万人を超えています。20代、30代に至っては、最大の死因が自殺です。

一体、かつての日本人の姿はどこに・・・。

その姿は、ラフターヨガ(笑いヨガ)の現場にありました。おとなが、子どものように無邪気に大笑いしているのです。20年前にインドの内科医・マダン・カタリア博士からはじまり、今では世界100ヶ国以上で大人気のラフターヨガ。

ここに、“日本の笑い”を引き出すためのヒントがありました。

マダン・カタリア博士

お腹から“はっはっはっ”と息を吐くだけでOK!

笑いは免疫力を高め、ストレスホルモンも減少させる。今、様々な笑いの健康効果が注目されています。ただ、頭ではわかっていても、働きながら、子育てしながら毎日笑って過ごすことは簡単ではありません。しかし、ラッキーなことに人間は「つくり笑いと本物の笑いを区別することができない」のです。

横隔膜が動く形で、お腹から”はっはっはっはっ”と息を吐くと、脳まで伝わり、私たちの体は、健康でいようと働くのです。

ポイントは、最も息を吐く動作(体の構造)が笑いの動作ということです。“はっはっはっはっ”とお腹から息を吐いて、新鮮な酸素をたっぷりと取り入れることで、体中にエネルギーが満たされ、イキイキしてきます。最も深く息をすることは、生きることそのものなのです。