2016年8月30日のブログで、”振る舞うこと”がなぜ大切かをお伝えしました。
(参照:ブログ「ニッポンの笑い①天の岩戸開き伝説のエッセンスを、現代で生かす!」)
本日はその部分を深掘りしていきます。
体の動きが感情をつくる
ラフターヨガの大切なコンセプトに、この言葉があります。
“Motion create Emotion(=体の動きが感情をつくる)”
この部分は、ラフターヨガの中でも特別に大切なコンセプトの1つで、ここをベースにラフターヨガは成り立っています。
ラフターヨガでは、拍手をしたり、腕を上げたり、部屋中を動き回ったり、様々な形で体を動かしながら時間が進んでいきます。決して、じーーーっとしながら笑い続けることはありません。
それは、じーーーっとしていたら、心もじーーーっとしてしまって、笑う気分になんてなれないからです。
見本は子どもたちです。
特に小学校に入る前くらいまでの彼らは、寝るとき以外、じーーーっとすることなく、常に動き、はしゃぎ回っています。
あれだけ動くからこそ、心も動き、感情が豊かになり、人としての魅力が形成されていくのです。
つくり笑い → 本物の笑い
ラフターヨガでは、笑うこと自体を体の動きと捉えています。
つくり笑い(=動作としての笑い)からはじめるのですが、続けるうちに本当におかしくなってきて、“本物の笑い”へと変化するのです。
では、そのつくり笑い、動作としての笑いとは一体、何なのでしょうか?
基本のそれは、
お腹からハの音で息を吐くこと
です。
はっはっはっはっは〜
実は、笑うことって、とてもシンプルなのです。
これだけで、基本的には笑いの動作が成立します。
動く横隔膜、はたらく副交感神経
この「はっはっはっは〜」というお腹から笑う動作を行うと、体はどの部位が一番動くでしょう?
それは、お腹です。
表情や喉も動きますが、最も動くのはお腹。
そして、そのお腹が動くと、連動して肺の下を支える横隔膜が動くのです。
その横隔膜が動くと、脳に伝わり、副、体をリラックスさせていきます。
すると、筋膜がゆるみ、緊張すると収縮しがちな血管も緩み、血流がよくなるなど健康効果を発揮しはじめます。
お腹が動くということは、しっかり吐も動き、それだけ呼吸も深くなります。
肺の中の空気は入れ替わり、新鮮な酸素が体に入り、血流の良くなった血に乗って全身へと届くのです。
“はっはっはっはっ〜”
という音でお腹から息を出す動作、ぜひ実践してくださいね!
※たまに、笑うことで喉を痛める方がいますが、力が入りすぎている可能性があります。
自覚ありの方は、お腹を意識し、より効果の高い笑い方を習得していきましょう。